
前回は,プロジェクターを使った音楽授業の実践例を紹介しましたが,
今回は,その実践にTablet(タブレット)も活用した実践を紹介します。

楽譜に書きこんでいろいろ指導したい時があると思いますが,
個人レッスンの形式であれば,その受講者の楽譜に直接指示が出来るけど,
集団を相手にした授業で,しかも小学生の場合,
あいまいな指示だと,子どもたちが理解できない場面も多々あろうかと思います。
どこにメモしていいか分からなかったり,違う場所にメモしてたり・・・
そこで,楽譜を映し出すのにプラスして,
プロジェクターに映し出された楽譜に,指示内容を書き込むことが出来れば,
子どもたちが同じ楽譜を持っていれば,子どもたちも
教師が示した場所と同じような場所に,同じようにメモできます。
指示内容が正しく伝わって,子どもたちがそれを表現できて,
その楽曲を,よりいい形で仕上げたことに対する達成感を味わうことが出来れば,
次の学習に対しても意欲的に取り組むのではないかと思います。
今は,卒業式の歌などの練習を進めていますが,
楽譜に,表現の仕方に付いて子どもたちと話し合ったことを,
リアルタイムでどんどんタブレットで書き込み,
映し出された楽譜の画面に書き込み内容が表示され,子どもたちもそれを記録し,
それを生かして子どもたちも歌声に磨きをかけています。
日々の成長も実感でき,卒業式でかっこよく歌う姿を見るのが楽しみです。
この記事は,小学生に対する歌唱指導やリコーダー指導をする時の
一つの参考実践として捉えていただければありがたいです。
子どもたちを歌や器楽に取り組ませる場合,
正しい姿勢で,正しく演奏が出来ればいいのですが,
よほど練習をしない限り,こういう状況は生まれにくいのではないでしょうか。
正しい姿勢で歌ったり,楽器を演奏したりするためには,
暗譜で歌ったり,演奏したり出来ることが前提になります。
譜面台が顔の高さにあれば,暗譜でなくても姿勢は保たれますが,
子どもたちの顔が譜面で隠れるので,教師にとって
指導をしにくい状況であることには変わりません。
そうなると,譜面の位置を下げるなどして調節しないといけなくなります。
譜面の位置を下げれば,教師から子どもたちの表情は確かめやすくなります。
しかし,目線が下がれば,顔の向きも下向きになり,姿勢も崩れます。
この状況だと,暗譜できるぐらいになるまでの間は,
姿勢の悪い状態で取り組ませないといけなくなってきます。
また,楽器で演奏する場合,楽譜を見て,即演奏できる子は少数で,
ピアノや吹奏楽経験のないほとんどの子どもたちは,
楽譜の音符に階名をカタカナでふったりするなどの準備なしには演奏できません。
階名書きの作業でも,楽譜の意味を理解していない子は,
書き間違いをしてしまい,その間違いに気づかず練習していることもあります。
階名が分かっても,今度はリコーダーの運指を忘れている子もいます。
これらの状況に対応するため,下図のような指導の手立てをとることにしました。
準備するもの
・プロジェクター ・スクリーン
・パソコン(パワーポイントの入ったもの)
簡単に言えば,
歌や演奏に必要な楽譜などの情報をスクリーンに映し出す方法を試しました。
この環境を作ることによって,
子どもたちが楽譜を手に持たないで歌うことができるので,姿勢も崩れず,
教師も子どもたちの表情を確かめやすくなります。
また,リコーダーの学習では,大多数の子どもたちに必要な音符の階名や,
運指を覚えていない子どもたち向けの運指のイラストも表示することにより,
スクリーンから,演奏に必要な全ての情報を得られるので,
背筋が曲がることもなく,教科書に写真で示されているような
理想的な姿勢での演奏をしやすい状況が生まれます。
リコーダー指導において,私自身,これまで子どもたちに対し,
階名の確かめ→階名のメモ→練習→できるようになる という順で進めましたが,
全員に正しく階名のメモをさせるだけでも,かなりの労力を使っていました。
(理解していない状況でのメモなので,書き間違いも多いのだと思います)
しかし,この方法を導入したことにより,
階名の確かめ→練習→できるようになる→階名のメモ という順に変わりました。
ただ,指導の順序が入れ替わっているだけのように感じるかもしれませんが,
1曲通して演奏できるようになるまでの所要時間も短くなった上,
(ほとんどの子どもたちは,その授業時間内に通して演奏できました)
メモも,きちんと音符と階名を対応して書けていました。
(理解してメモしているから,正しく書けたのだと思います)
パワーポイントでのプレゼンを作る準備が少し大変ですが,
大多数の子がスラスラ演奏できる状況を目の前にすれば,
きっと準備の苦労など吹っ飛び,
子どもたちの意欲の高まりも感じられることと思います。
まとまりのない書き方での紹介になってしまいましたが,
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご不明な点などございましたら,コメントを頂ければありがたいです。
教師としての実践や感じたことを記事にしていましたが,
これからは,仕事を通して感じたことと,実践したことを
別々のカテゴリーで記事にしていきたいと思います。
「実践」という形で紹介をすれば,実践の内容の度合いによって
賛否両論が予想される内容に対する様々なコメントも出てくると思いますが,
他からの批判を気にしていながらの毎日では,
自分自身の成長にもつながらないと感じたので,
あえて,「教育実践」という分かりやすいカテゴリー名にして,
様々な意見に対し,自分の考えを伝えたり,
今後の参考にさせていただいたりしていくことにしました。
実践に対するご意見・ご感想等,楽しみにお待ちしています。


